【生命保険コラム】要注意!「運用コスト」と「途中解約」

2015年7月31日

 

【連載コラム】生命保険は「運用力が意外に高い」(第4回)

 

insurance087「預金並みに安全」で「大きな運用益」が期待でき、「税金面でも有利になる」資産運用があるとしたら、どうでしょうか。

日本には、たったひとつだけ、そんな優れたバランスを持つ「負けない」資産運用の方法があるのです。それが、生命保険を活用した資産運用です。

万が一に備えて利用している人が圧倒的に多い生命保険も、実は全く違う目的で活用できるものが数多くあります。一部では積極的に利用されているにもかかわらず、そのことを知っている人は少ないのです。

この連載では、そうした一部の勝ち組だけが知っている理由を紐解いていきます。

今回は、気をつけないといけない「保険関係費用」という名の運用コストと、解約時の市場金利によって解約返戻金の額が変化する「市場価格調整」についてご紹介します。

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※本連載は2015年1月刊行『生命保険で実現する最強の資産運用』(幻冬舎メディアコンサルティング刊)からの抜粋です。


まず「運用コスト」についてです。

 

資産運用型保険は、「投資元本の高い保全力」や「死亡保険金の最低保証制度」などが存在しており、投資家によって投資しやすい環境が整備されていますが、保険会社にとっては、これが当然、負担になります。

 

そのために、変額保険商品をはじめとして、多くの保険商品では、そのためのコストを投資家(保険契約者)から徴収しています。

 

それが「保険関係費用」といわれるものです。保険会社、保険商品によって異なりますが、毎年、年1~2%の範囲内で、投資金額から差し引かれます。

 

この差し引かれた金額が、主に「最低保証制度」などの準備資金に使われることとなります。中には、非常に高い保険関係費用を徴収する保険会社・保険商品がありますので、投資を始めるとき(保険契約をするとき)には必ず確認するようにしましょう。

 

次に、「市場価格調整」という定額保険タイプ独自の途中解約制度について説明します。資産運用型保険には、「満期タイプ」と「終身タイプ」の2タイプがあることは前述しましたが、どちらにおいても、途中で解約をして投資資金を回収するとなった場合、保険商品によっては、「市場価格調整」といって、「投資している通貨の国債の金利に連動」させる仕組みがあります。

 

定額保険タイプは、契約時に、米ドルなら2%、豪ドルなら3%などのように積立利率が設定されており、それにしたがって運用をすることから出口の金額が見えやすいようになっています。

 

債券の運用を行っている人はご存じかと思いますが、通常、利率「4%」の商品を保有していて、新商品で「5%」の商品が出たらどうされるでしょうか? 「4%」を捨てて「5%」を取りに行きたい人も多いでしょう。そうなると「4%」の商品を売って、「5%」の商品を買おうとする人が増え「4%」の商品の価値は下がってしまいます。

 

この場合、1億円の債券を持っていたとしても、8000万円、7000万円と低い価格で買い取られてしまうこととなりますので、投資としては失敗に終わる可能性が高くなります。そのため、「4%」の資産運用型保険を持っておきながら、それを売って(解約して)新しい「5%」の商品に切り替えようとすると、保険会社から価値が下がる分のペナルティを要求されます。これにより、投資を始めた時に比べて、市場金利が上昇しているような場合には、保険を解約した場合の解約返戻金は少なくなります。

 

ただし、逆に「4%」の商品を持っていて、市場金利が「3%」になった場合は、金利の高いお宝保険を持っているのと同じことになりますので、保険会社が高く買い取ってくれます。つまり、保険を解約した場合の解約返戻金が多くなります。まとめると、

○契約時よりも市場金利が高くなった場合には、解約返戻金は低くなる

○契約時よりも市場金利が低くなった場合には、解約返戻金は高くなる

 

ということが起こります。この仕組みを「市場価格調整」といって、保険会社・保険商品によってどれくらいの率で買い取るかを定めた率を「市場価格調整率」といいます。

 

一般的に「死亡保険金」については、この市場価格調整を行わない保険商品がほとんどですが、途中解約した場合の解約返戻金については、ほとんどの保険商品で市場価格調整が適用されるようになっています。

 

中には、10年目、20年目など、節目には解約をしても市場価格調整をかけないなど、保険会社・保険商品によって市場価格調整の仕組みは違います。中には非常に高い率で市場価格調整を行う保険会社もあります。

 

この仕組みは、たとえ銀行員でも、相手が高齢者だと理解してもらうのが難しいことが多く、十分に説明していないケースがあり、それによるトラブルも多数出ています。あとで「返戻金が少なかった!」ということにならないよう、市場価格調整の仕組みについてもしっかり確認しておきましょう。

 

次回は、生命保険が資産運用に最強である理由のひとつ、「積立保険」の魅力についてお話しします。

 

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