【海外不動産】保守党の勝利による英国不動産の今後の展望

2015年6月3日

 

kaigaifudousan_column39
2015年4月、英国の不動産価格は1日に約100ポンドずつ上昇した。今や英国不動産の平均価格は200,000ポンドの大台を視界にとらえており、プロパティ・ラダー(property ladder:直訳すれば「不動産はしご」。不動産の売却益で、さらに高価値の不動産の購入を繰り返すこと)が増加すると見込まれている。

 

近年、英国不動産マーケットは高い水準で成長を続けていたが、5月の総選挙前では、混戦が予想されたために、選挙結果を待つ姿勢が広がった。そのため住宅ローンの契約件数の減少もみられ、マーケットは落ち着きを取り戻したかのように見えた。しかし、蓋を開けてみれば、保守党が勝利し政権を維持したことで、英国の不動産マーケットはさらに勢いづくことが見込まれている。

 

先日、英国大手不動産会社「Halifax」は、英国不動産価格の年間成長率の最新データを公表した。それによると、英国の不動産価格は2015年4月までの12ヶ月間で、約8.5%上昇をしたと報告されている。そしてロンドンや地方都市では人口増加もあって、今後も需要が強く保たれ、価格は上昇を続けることが見込まれている。

 

同社のマーティン・エリス氏は次のように解説する。

 

「英国不動産に対する強い需要は、経済成長、雇用の増加、低金利な住宅ローンなどのさまざまな要素によって下支えられている。それに加えて、すぐに入居可能な不動産の供給が需要に対して圧倒的に少ない、という住宅不足の問題がいまや常態化している。この供給不足によって不動産価格はさらに上昇するだろう。不動産価格は四半期ごとでは2.2~2.6%、年間では8~9%上昇すると見込まれている」

 

それでは、保守党の勝利と不動産価格上昇にはどのような関係があるのか。

 

保守党の勝利は不動産マーケットの成長と不動産価格の上昇を呼び込み、多くの不動産投資家に恩恵を与えるとアナリストたちは指摘している。

 

今回の選挙で最も懸念されていたのは、野党・労働党が公約に掲げていたマンション税(200万ポンド以上の高級不動産に課せられる税金)の導入だ。これは国内外の不動産投資家にとって大きな懸念材料であった。しかし、保守党が勝利したことを受け、マーケットには安心感が再び戻ってきている。

 

「従来の選挙後の不動産の取引件数と、今回の選挙後の不動産の取引件数には明確な違いがある。これまで不動産の取引件数は、選挙後に15%増加すると予想されていた。しかし、今回は最高で30%ほど取引件数が増加するだろう」

こう語るのは、ロンドンの多くの物件を取引している英大手不動産会社「Hamptons International」のジョニー・モーリス氏だ。

 

また、個人向けの不動産購入エージェントである、ヘンリー・プライアー氏は「不動産取引件数の増加は不動産価格の上昇を牽引し、クリスマス休暇までに5%上昇するだろう。家賃についても、不動産価格の上昇に呼応して上昇することが見込める」と語っている。

 

保守党の勝利は英ポンドの貨幣価値と不動産価格に良い影響を与えている。ここまで、磐石な投資環境が整っている成熟したマーケットは、世界を見渡してもそう多くないだろう。今こそ、英国不動産投資に踏み出す大きなチャンスなのだ。

 

MrAndrew Westcott_w1000

<執筆> 英国ディフィニティブ不動産
(Definitive Property Group Limited)
代表 アンドリュー・ウェストコット氏

2015年6月3日付

 

【海外不動産セミナー】

レジデンス投資+新アセットクラス「学生寮」投資で注目集める

イギリス不動産投資の可能性


~世界有数の人気不動産マーケットの現状と最新投資案件


2015年10月3日(土)15:00~16:30開催・参加費無料 詳細・お申込みはコチラから

 

この記事はお役に立ちましたか? 幻冬舎総合財産コンサルティングが運営する無料会員組織「カメハメハ倶楽部」に登録すれば、最新の関連情報やセミナー/イベントの開催情報などをいち早くお受け取りいただけます。無料会員登録は、登録フォームからどうぞ。