【海外不動産】米国経済を日増しに良くする「シェール革命」

2015年8月25日

 


【連載コラム】「米国不動産」はなぜ最強なのか(第4回)

 

米国経済を日増しに良くする「シェール革命」
サブプライムショックから7年。米国の不動産市況は今、回復傾向をたどっています。
2016年には大統領選挙が行われ、もし共和党が政権に就けば、もろもろの規制緩和により、米国の不動産市況はさらに良くなっていくと思われます。
ここ数年、日本では海外不動産に投資する人が増えています。リスクのある新興国と比べ、アメリカは成熟した先進国でありながら、非常に高い経済成長率を維持している地域がたくさんあり、投資できる成長性を備えています。不動産取引のシステムも情報開示は明確で透明性が高く、日本と比較しても優れています。
この連載では、米国不動産こそ海外不動産投資の本命としておすすめできる理由をご説明します。
今回は、「シェール革命」と呼ばれるシェールガス・シェールオイルの採掘による影響について見ていきましょう。
第3回『米国不動産は高い「収益性」とリターンが魅力』はコチラから

※本連載は2014年10月刊行『本命 米国不動産投資』(幻冬舎メディアコンサルティング刊)からの抜粋です。


テキサス州などではシェールガス・シェールオイルに関する採掘規制がないため、メキシコ湾周辺を中心にものすごい勢いで採掘が行われています。

 

では、シェール革命は不動産価格にどのような影響を及ぼすのでしょうか。シェール革命は、まず米国経済のさまざまな分野に、幅広く影響を及ぼします。

 

国際エネルギー機関の『世界エネルギー見通し』等によれば、近々米国は天然ガスの産出量でロシア、石油の産出量でサウジアラビアを抜くといわれています。

 

こうして米国は、世界最大の石油・ガス産出国になり、2035年までにエネルギーの輸入が不要になると見られています。エネルギーの面で米国が自立すると、中東におけるエネルギー安全保障にかかる負担が軽減され、かつ欧州やアジアに対するエネルギー輸出が増えていくと思われます。つまり、財政赤字と貿易赤字の削減が期待できるのです。

 

加えて、安価な天然ガスが米国内に供給されることから、米国の製造業は競争力を取り戻すでしょう。

 

こうしたことから今後、米国ではGDPの増加や雇用の拡大が期待されます。今後、シェールガス・シェールオイルの採掘が活発化すれば、採掘機械の需要拡大やシェール層を水圧で破砕するために使われる各種添加物の需要増大、さらに水の再利用のための回収と再処理技術に関する需要も拡大していきます。

 

結果、米国国内ではシェールガスやシェールオイルの周辺だけで、2035年までに350万人の雇用創出が期待されています。

 

今後100年以上も採掘できるエネルギーを手にしたアメリカ

 

これは、まさに昔のカリフォルニア州が、ゴールドラッシュで沸いたのと同じ効果です。シェールガス・シェールオイルが採掘されるところには労働者も集まってくるでしょう。

 

しかも、高い年収を得るような労働者が次々に誕生してくるはずです。そういう人たちが家族に仕送りをしたり、あるいは家を建てたりする。この経済効果は侮れません。

 

当然、不動産価格は上昇しますし、賃貸住宅の需要も高まりますから、不動産投資によってインカムゲインも増えていきます。シェール革命によって、米国経済は日増しに良くなっていくのです。

 

しかも、シェールガス・シェールオイルの採掘可能年数は100年以上といわれています。私自身、米国に住むようになって、かれこれ35年が経ちましたが、経済的にこれほど大きなインパクトを持つ事実に直面したことはありません。

 

今後100年以上も採掘できるエネルギーを米国が手にしたという事実は、非常に大きな意味を持ちます。70年代以降、双子の赤字をはじめとして、さまざまな問題を抱えてきた米国経済ですが、これによって文字通り、世界最強の国になるはずです。

 

「いずれドルは基軸通貨の座から滑り落ちる」などと、一部マスコミは興味本位で騒ぎたてていますが、これらの事実が示している通り、そんなことはあり得ません。米国経済はこれからさらに良くなっていくはずです。

 

次回は、世界一の規模を誇るアメリカの中古不動産市場の流動性について見ていきましょう。

 

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