海外不動産視察ツアーinスリランカ(10月13日~17日)報告(その1)

 

カメハメハ俱楽部では、10月13日(日)から17日(木)にかけて、海外現地セミナー「海外不動産視察ツアーinスリランカ」を開催いたしました。3泊5日という限られた時間ではありましたが、こういう機会がないとなかなか訪れることができない国「スリランカ」の、魅力と最新情勢を実感できる有意義な機会となりました。

 

今回参加のカメハメハ俱楽部会員の皆様も、スリランカは初渡航という方が大半。そこで今回のツアーでは、不動産投資を切り口に、「この国の今を知る」というコンセプトでスケジュールを組みました。

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本レポートをお読みの皆様にも、改めてスリランカという国を簡単にご紹介したいと思います。

 

スリランカは、インドの南東に位置する島国です。国土は北海道の約0.8倍、人口は約2000万人です。日本からは、直行便で約9時間、時差は3時間30分です。2009年に長らく続いた内戦が完全に終結し、その後、急激に経済成長していますが、旧イギリス領「セイロン」として知られていた国であり、もともと教育や経済は高い水準にありました。現在の急成長は、内戦というネガティブファクターが外れることにより、本来の力を取り戻しているという感覚のほうが正しいかもしれません。

 

宗教的には仏教国、公用文書は英語表記のため、ビジネス上は英語で差し支えありません。加えて親日国であり、先日放映のテレビ番組『世界・ふしぎ発見!』のスリランカ75分スペシャルでも取り上げられていましたが、スリランカ初代大統領(当時蔵相)ジャヤワルダナ氏は、1951年のサンフランシスコ講和会議にセイロン代表として出席し、「憎悪は憎悪によって止むことはなく、慈愛によって止む」という仏陀の言葉を引用して、日本に対する賠償請求を放棄する演説を行いました。これにより会議の流れが変わり、日本が国際社会に復帰できる道筋となったといわれています。この話は、スリランカの人々は皆さん知っており、今も日本への好意的な感情を持っていることを強く感じます(逆に、こういう事実を知らなかった自分を恥ずかしく思います)。仏教遺産、自然遺産も多数残されており、小さな国の中に8ヵ所の世界遺産があります。

 

経済面では、内戦終結後6~8%の経済成長を続けており、観光客数も倍増しています。国の目指す方向は、「貿易立国」「観光立国」「金融立国」であり、南アジア14億人のマーケットにおける、シンガポール・香港のようなポジションを担っていくと予想されています。

 

「貿易」の優位性は、政治的・宗教的にニュートラルであり、南アジア各国とのFTAを締結しているほか、港湾にスーパーコンテナ船を停泊できる数少ない港であるという物理的条件も揃っており、その地政学的優位性から「南アジアのゲートウェイ」と呼ばれています。

 

あいうえお

 

「観光」は、そもそも「欧州のハワイ」ともいえる憧れのリゾート地に平和が訪れたことにより、内戦終結時には45万人であった観光客数も昨年は100万人を超え、政府が見込む2016年の250万人という数字も現実味を帯びてきています。日本人観光客はまだまだ少ないですが、仏教遺産・自然遺産を訪れる方、南西リゾートを訪れる方は確実に増加しています。シャングリラ、ハイアット等々のホテル開発の現場を見れば、その熱気は伝わるでしょう。

 

「金融」については、外資に対して寛容かつ自由であることだけお伝えさせていただきます。このような環境の下、中国資本で南のハンバントタ港および第二の国際空港が建設を終えていることを申し上げれば、次の成長国を探していらっしゃる方にはピンとくるものがあるはずです。

 

それでは、前置きが長くなってしまいましたが、今回の視察ツアーについてレポートさせていただきます。現場の雰囲気や臨場感をお伝えすることは簡単ではありませんが、その一端だけでも皆様にお伝えできればと思います。

 

1日目に続く。

 

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