【資産防衛】金(ゴールド)の組み入れをどう考えるか?

2013年8月29日

 

世の中の信用不安が高まると注目される金

資産のラストリゾートといえば「金(ゴールド)」。昔から、戦争、恐慌などが起こると、金が持つ資産の保全性に注目する動きが広がった。なぜ金なのか。これは、株式や債券などのペーパー資産と比べればよく分かる。

 

株式や国債、紙幣というのは、確かに価値のあるものだが、とどのつまりは単なる「紙」に過ぎない。株式であれば、それを発行している企業が倒産したら、その株式の価値はほぼゼロになる。紙幣だって、もしハイパーインフレのような状態になったら、100億円出しても卵1個しか買えなくなるかもしれない。まさにお金の価値が地に落ちたということだ。日本政府や日銀に対する信認があるからこそ、1万円札で、それに相応する適正価値のモノを買うことができるのだ。

 

つまり、ペーパー資産というのは、それを発行している大もとの信用力が、その価値に大きな影響を及ぼすことになる。したがって、昨今の日本のように、国の借金が1000兆円を超えたなどという話がニュースとして広まると、「では、金でも少し買っておこうか」という動きに結びつきやすい。実際、それを切り口にしてビジネスをしている商品取引会社も少なくないだろう。

 

インカムゲインを生まない点に留意

さて、実際に金は買ったほうが良いのか。買うとしたら、どの程度まで資産に組み入れれば良いのか。

 

まず、金を買うべきかどうかという点だが、資産分散という観点からすれば、買っておいても良いだろう。問題はどのくらいまで組み入れるかという点だ。

 

今後、日本の財政赤字がとんでもない状況になり、本格的なインフレ時代が到来したとしよう。現在、保有している円建て金融資産は1億円。もし将来、物価が現在の倍になると読むならば、円建て金融資産の1%程度を金に振り分けておく。円建て金融資産が1億円なら100万円程度だ。もし、本当に100%のインフレになったら、円の価値もそれだけ下落しているはずなので、円建て金価格をベースにした保有金の価値も1億円程度になっている可能性がある。円建て金価格はドル建て金価格に為替レートを掛け合わせたものになるので、円安が進めばその分、円建て金価格は値上がりすることになる。

 

確かに金は、資産のラストリゾートと言われるくらい、リスクに対して強い耐性を持っている。が、残念ながら金はインカムゲインを全く生まない。なので、リスクへの対応ばかりに目が向き、保有資産の多くを金に割り振ると、今度は資産の運用効率そのものが低下することになる。したがって金については、ほどほどの額を組み入れ、日本の投資リスクに対しては米国国債など、きちっとインカムゲインを生む海外資産などとの組み合わせで対応したほうがよいだろう。

 

 

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