【M&A】アドバイザーへの報酬と初動時の注意点―準備編①(2)

 

アドバイザーを信頼して、交渉を任せる

 

交渉がスタートした場合、初期の注意としては、オーナー社長は表に出ず、アドバイザーにすべてを任せることが良策です。そのためにも、経験豊富で信頼のおけるアドバイザーを選ぶことがまずは重要になります。

 

結婚の縁談と同じで、最初は仲人さんにすべてを任せてニュートラルな立場・視点から話の土俵をつくってもらうのです。

 

下記のフローにあるSTEP3の「トップ面談」で、一般には初めて買い手企業の社長と面談します

 

このときは、ホテルのロビーなど公の場ではなく、アドバイザーのオフィス、もしくは売り手・買い手のいずれかのオフィスなど、情報が漏洩することのない環境で面談することが一般的です。

 

この段階までに、大まかな希望条件などなどはアドバイザーが調整・伝達しています。

 

トップ面談では、金額の話よりも、各々の会社の理念や、社員教育の方針などを話し合います。お互いの人柄や経営に対するスタンスなどを確認する「お見合い」のような場と思えばよいでしょう。

 

もちろん会ってみた結果、この相手には「売りたくない」、逆に相手も「買いたくない」という結果になることもあります。

 

逆に言えば、この「お見合い」に至るまでに、オーナー社長とアドバイザーの間では密な連絡・相談が必要です。

 

M&Aコンサルティング会社の初動3つのステップ



STEP1マーケティング

M&Aの対象企業の調査と選定

買い手に関する情報収集と提供



STEP2戦略策定・提案

株価評価

スケジュールの作成

戦略の立案とスキームの策定



STEP3交渉開始

トップ面談のセッティングなど

M&Aに向けて、契約書のドラフト提案

交渉の立会いおよびデューデリジェンスのアドバイス

 

 

(その1)に戻る。

syoei_maこの記事はGTAC編著
『オーナー社長のための会社の売り方』
(2013、幻冬舎メディアコンサルティング)
より転載したものです。

 

この記事はお役に立ちましたか? 幻冬舎総合財産コンサルティングが運営する無料会員組織「カメハメハ倶楽部」に登録すれば、最新の関連情報やセミナー/イベントの開催情報などをいち早くお受け取りいただけます。無料会員登録は、登録フォームからどうぞ。