【生命保険の基礎知識】逓増型定期保険とは
逓増型定期保険とは、保険期間の終了時に満期保険金が出ず、保障も終わる定期保険の一種のことです。あらかじめ設定された期間のなかで、同一の保険料を払い続ける一方で、万が一の際の保険金は、一定期間(前期期間)を超えると徐々に上がっていき、最大、契約時の5倍まで補償額が増加することが特徴です。
また解約返戻金が短期間で高率になり、数年で100%に近くになるという特徴もあります。ただし、最終的には掛け捨ての保険となるので、返戻率はピークを境に徐々に下がっていきます。法人での加入であれば、数年後に予定される役員退職金や設備投資の支出にあてるために、この高い解約返戻率を利用することも可能です。また解約返戻率を一定期間抑えて、その分、保険料を低くした低解約返戻金型の逓増定期保険の商品もあります。
保険料は割高に設定されている一方で、解約返戻金を担保にして、保険会社から借入れをすることも可能であり、一時的に資金が必要になった際にはこれを活用できます。
また法人での契約の場合では、一定の条件を満たせば、保険期間の前半の6割の期間は、保険料の1/2が損金扱いとなります。