【海外活用】2007年来の好景気を享受するNZ経済

 

new-zealand-225540_1280ニュージーランドは、低金利と観光収入の増加などにより、力強い経済成長を遂げており、今のペースは2007年以来の高いものであるということが、統計局の発表により明らかになりました。ニュージーランド経済の推進力はなにか、そして今後の見通しについてブルームバーグが「New Zealand Economy Expands at Fastest Pace Since 2007」というタイトルで記事を配信していますのでご紹介します。

 

◯低金利と観光客増加がプラス影響。リスク要因は干ばつ。

 

低金利政策と、旅行者の増加による個人消費の増加により、2014年のュージーランド経済は、ここ7年間で一番高いペースの成長を記録したとのことです。第4四半期のGDP成長率は、Bloombergのエコノミスト陣が予想した平均数値を超えて、年率+3.5%だったそうです。

 

経済成長が加速したことは、中央銀行であるニュージーランド準備銀行(RBNZ)が先週下した、今の低金利水準を変更しないという決定に、お墨付きを与えたと記事は伝えています。またRBNZ総裁のグレアム・ウィーラー氏は、物価変動を抑えようとしても、強い国内需要がインフレをあおることを予想しているとのことです。

 

ASB銀行のシニア・エコノミストは「RBNZは足元の好調な経済に自信を深めている。引き続き国内需要は堅調に推移していき、2015年は徐々にインフレ圧力が増し始めるだろう」というコメントを記事に寄せています。

 

RBNZは90日物短期金利が2017年末まで変わらないことを予測。その上で将来の金利調整は、利上げになるか利下げになるかは不明ではあるが、賃金指数、市場価格指数、およびインフレ期待などの経済指標によって決定されるとしています。

 

記事によると、ニュージーランド経済の成長は、地震の被害を受けたクライストチャーチにおける400億NZドルの復興需要と、低金利、および移民の増加による雇用の創出により支えられているとしています。一方で、リスク要因としては干ばつによる乳産業への影響で、ミルクの生産高は今期3.3%減少することが見込まれています。

 

出典:http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-03-18/new-zealand-economy-grew-3-5-from-year-ago-fastest-since-2007

 

海外活用コラム 執筆:GTAC(2015年3月25日付)


 

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