【海外不動産】EU離脱リスクで揺れる、ロンドンの高層ビル価格(後編)

2015年4月7日

 

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世界的に低金利政策が採られる中で、高い利益率を求めるグローバルな資本は、ロンドンの不動産に向かいました。その結果、イギリスの不動産は昂騰しましたが、一方でEU離脱という「リスク」も抱えています。前回に引き続き、ブルームバーグより配信された「London’s Skyscraper Prices Seen Threatened by Europe Exit Vote」と題された記事をご紹介いたします。<前編はコチラ

 


○イギリスのEU離脱(BREXIT)というリスク

 

大規模な投資案件を見れば、ビリオネアのジョセフ・サフラ氏は、ロンドンにある高層ビル「ガーキン」(30セント・メリー・アクス)に約7億ポンド(10億ドル)を支払うことに昨年11月合意。アパレルメーカー、インデックスのオーナーで同じく億万長者のアマンシオ・オルテガ氏は2013年12月におよそ4億(6億ドル)を支払って、デヴォンシャー・ハウスを購入。また1月にはカタールの投資庁とブルックフィールド・プロパティー・パートナーズはカナリー・ワーフ金融地区を管理するソングバード・エステイトを26億ポンド(36億ドル)で買収することに成功しました。

 

今年ロンドン中心部にあるオフィスの賃料は、スペースの供給量が少ないために、2000年以降最大となる17%上昇すると、BNPパリバの不動産部門は分析していると伝えています。またナイト・フランク社によれば、シティのオフィス価格は16%上昇し、1平方フィート(約0.1㎡)当たり1,471ポンド(2,183ドル)に、ウエスト・エンドでは10パーセント上がって2,867ポンド(4,255ドル)になったと言います。

 

「ロンドンはヨーロッパではもっとも流動性と透明性が高い不動産市場である。BREXITと呼ばれる英国のEU離脱(イギリスBritainの離脱Exit)は、多くの投資家にとって戦略の練り直しを迫り、彼らは一時的に投資を控えることになるだろう」とラッセル・インベストメント・マネジメントのリサーチ&ストラテジー責任者のマーディ・モクラン氏は述べています。

 

国民投票はするべきかどうかについて、「その場合、EUはどう反応するのか、今の外交関係はどう変化しどう保てるのか、どのような再交渉が行われるのか?我々は疑問符だらけだ」とモクラン氏はコメントをしています。

 

一方で、外国投資家が様子見をし、値段が下がることは、これまで投資家たちが過剰な利益を求め、もはや持続できないレベルにまで値段がつりあがったことへと、意識を向けるきっかけともなると、記事では指摘しています。

 

「それはマーケットを洗い清めるということで、それ自体は悪いことではない」と前編に登場したJPモルガンのヴァレンチ氏は述べています。そして「早かろうと遅かろうと、いずれ価格の適正化は行われた。それは来年なのか5年後なのか分からないが、急に金利が上がればそれは避けられない。」という氏のコメントを引用して、記事を締めくくっています。

 

出典:http://www.bloomberg.com/news/articles/2015-03-24/london-skyscraper-prices-seen-threatened-by-eu-exit-risk

 

執筆:GTAC(2015年4月7日付)

 

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