【海外活用】原油安で軌道に乗るイギリス経済
世界的な原油安は英国の経済に恩恵をもたらしており、2015年には高い経済成長が期待できるという記事「Oil price plunge to boost UK growth in 2015 – think tank」をロイター通信が配信していますので、ご紹介いたします。
◯原油安によって個人消費が拡大
大手シンクタンク、経済社会研究学会(NIESR)によると、世界的な石油価格の急落によって、イギリス国内の購買力が高まっており、2015年の英国経済はここ10年で最も成長軌道に乗っているとのことです。
NIESRは原油価格が暴落する前の昨年11月時点では2.5%の成長率を予想していましたが、 国政選挙を控えている首相デビッド・キャメロンにとって喜ばしいことに、英国経済は2006年以来最も速いペースで成長をしており、今年度の成長率は2.9%まで上昇するであろうと予想されているそうです。
エコノミストのサイモン・カービー氏は、原油安による経済促進効果は、最終的には収束するだろうが、2015年においては個人消費を拡大させると言います。ユーロ経済が停滞する一方で、イギリスの個人消費は2013年以降の景気回復を支えていると記事は述べています。
景気回復を受けて、NIESRは2015年末には失業率が、金融危機前の水準である5.2%にまで低下すると予想していることのです。また今後は、生産効率性が実質賃金上昇への鍵であり、同時にイギリス経済が抱えるリスクでもあると指摘しています。
またNIESRは英国中央銀行が、市場の予想よりも早く、来年の2月には金利の引き上げを開始するのではと予想しています。しかしインフレの弱含みによって賃金改善が吹き飛ぶようなことが起これば、6年近く0.5%を維持している金利政策に変更を加えないのではと、このシンクタンクは分析しています。
またどの政党が政権を握るかという国内的な問題よりも、外在的な要因による経済へのインパクトのほうがはるかに大きく、特にEU経済の行方が大きな問題となりうると指摘しています。
出典:http://uk.reuters.com/article/2015/02/10/britain-economy-niesr-idUKKBN0LE0IA20150210
海外活用コラム 執筆:GTAC(2015年2月24日付)
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